May 26, 2012

2012世界柔術直前・選手インタビュー vol.3

2011年度の活躍が認められ、2012年の「世界柔術」行きのチケットを贈られた選手のインタビューシリーズ。

最終回は、茶帯ランキング部門では3位に甘んじたが、 成績優秀者(全日本選手権大会における優勝者の中から抽選で1名)の枠を実力はもちろん、強運でも勝ち取った江崎壽(パラエストラ札幌)の登場だ。

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柔術歴は6年で去年末に黒帯に昇格。世界柔術ではアダルト黒帯ルースター級に挑む 撮影協力:パラエストラ札幌


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世界柔術出場に向け地元北海道のパラエストラ札幌にて練習に励む江崎

――江崎選手の柔術歴や始めたきっかけなどを教えてください。
柔術は2006年5月に始めたのでちょうど6年です。当時、格闘技観戦にのめり込んでいたので、『観て面白いならやっても面白いだろ』と思い始めました。まだ大学生だったのですが、あまり友達もいなかったので道場ばっかり行ってました。おかげで柔術しかやる事ない残念な大学生って言われたり(笑)。

――これまでの主な獲得タイトルを教えてください。 
柔術の試合での優勝は、昨年の全日本茶帯ルースター級が実は柔術人生で2回目です。1回目の優勝は白帯で出場したコパギムナシオンという北海道の試合です。全体的に試合は勝ったり負けたりですね。

――現在の練習環境などはいかがでしょうか。 
パラエストラ札幌で俵谷代表のもと練習させてもらっています。会員は下は中学生、上は50代まで皆で楽しく練習していますね。札幌という練習環境にストレスは感じていないです。強いて言えば冬の雪が多い時は人が集まりづらい事が難点ですね(笑)。

――社会人として、仕事と競技生活のバランスの難しさなどは感じていますか。
環境分析の職に就き、水質調査や煤煙測定など幅広く行っています。といっても去年の12月に入社してまだまだペーペーですが。有難いことに、競技生活とのバランスの難しさは感じていません。仕事場、道場共に良い環境に置かせてもらっています。直接の指導はしていませんが、テクニック等に関する質問はできる範囲で答えています。あまり教えるのは上手くないので、今後指導の仕方も身に付けたいです。
 
――昨年意識して練習していたこと、良かった面、辛かった面などがありましたらお聞かせください。
修斗や柔術の試合を控えている選手と練習する事が一番いい練習になると思っているので、そういった選手と積極的に練習してきました。特に世界選手権を控えている本間祐輔選手と一緒に練習できた事は自分にとっての財産だと思っています。辛かったことはないです(笑)。『楽しく練習』がモットーなので。

――本間祐輔選手といえば、 日本人として世界柔術選手権で黒帯の準優勝に二度も輝いている名選手ですが、アドバイスなどは受けましたか。
4月の初旬に会ったときは、「頑張って」と言われました。仕事が忙しいみたいで、全然会っていないですね。本間さんとまた練習したいですけどね。

――黒帯に昇格した時期、そのときの感慨などあれば教えてください。
 去年末に俵谷代表から黒帯をいただきました。公式戦は最後一本負けで終わっていたので、複雑な心境でした。実力は黒帯じゃないかなとか。でも、黒帯の重圧を経験して、帯に合う実力を得られればいいと思い受け取りました。未だに実感湧いてないです。でも、実感が湧いてないからこそ、練習に身が入ると思っています。

――昨年、ご自身にとって印象深い出来事・試合などはありますか。
東京国際茶帯ライトフェザー級決勝戦、山田秀之選手との試合ですが一番印象に残っています。初めて体験するガードに戸惑っている間にスイープされ、そのまま腕十字で一本負け。完敗過ぎて今でも悔しさを思い出します。

――世界柔術行きの航空チケットを獲得した時の感想、そして、この制度に関してのご意見や感想などがございましたらお知らせください。
どうしたらいいのか分からなかったです。嬉しすぎて。プレッシャーも感じず、ただ浮足立ってました。この制度は試合に対するモチベーションの向上に繋がる素晴らしい制度だと思います。地方在住の人間としては、これの応用で地方大会の優勝が全日本につながる制度もあったらうれしいなあと思います。

――世界柔術に向けての目標、抱負をお願いします。
今回このような機会を頂けて大変うれしく思っております。柔術連盟の皆様にとても感謝しております。全力で優勝目指します。

――ありがとうございました。本番での健闘とご活躍を祈っています!


Posted by jbjjf at 00:00│ インタビュー