2012年6月3日、熊本県上益城郡益城総合体育館にて「第5回九州オープントーナメント」と「第9回九州NO-GIオープントーナメント」が開催された。
今回も開催地である熊本はもちろん、長崎、福岡、鹿児島から試合意識の高い柔術家が多数参加した本大会。白・青・紫帯選手がメインとなったが、黒帯選手が増えつつある九州地区だけに、大都市圏に負けず劣らずの高レベルな印象を受けた。
それでは熱戦の数々をお届けする。
大会終了後、入賞者等が集まっての記念撮影。外国人選手も多数参加した
試合会場となった熊本県上益城郡の益城町総合体育館。絶好の試合日和、九州全土から試合に飢えた猛者が集まった。 さて、ここからは大激戦の第5回九州オープントーナメントの中から、最も盛り上がりを見せた各帯のオープンクラスをお届けする。
アダルト紫帯オープンクラス決勝戦
阿部藤太(左・ACT福岡)vs 準優勝・谷口圭(左・GRAST) アダルト紫帯オープンクラス表彰台。優勝・阿部藤太(右・ACT福岡)、準優勝・谷口圭(左・GRAST)まず注目したいのは3名が参加したアダルト紫帯オープンクラス。
小野貴志選手(J.J.J)が急遽怪我で欠場の為、阿部藤太(ACT福岡)と谷口圭(GRAST)の2連戦に。
阿部は先日の「第6回全日本マスター&シニア選手権」においてシニア2紫帯ライト級を制した実力者。
谷口圭(GRAST) もマスシニも含め多数の入賞歴があり、アカデミーの指導者も務めるだけに負けられない。
まさに互いの気持ちがぶつかり合う大熱戦は、背負投げで上になった阿部が流れるようにサイドポジション、バックも奪うなどポイントを重ねて優勝を果たした。
アダルト青帯オープンクラス決勝戦
ヤマシタ・バービー(上・シスイ柔術) vs 中村隆作(下・トラスト柔術アカデミー鹿児島)
アダルト青帯オープンクラス表彰台
優勝 ヤマシタ・バービー(シスイ柔術)
準優勝 中村隆作(トラスト柔術アカデミー鹿児島)
3位 和田剛(パラエストラ北九州)
3位 藤村篤司(T-REX JIU-JITSU ACADEMY)
9名がエントリーしたアダルト青帯オープンクラス。
決勝に駒を進めたのは、アダルト青帯ミドル級にエントリーするも計量オーバーで失格となったヤマシタ・バービー(シスイ柔術)に、卓越した技術でアダルト青帯フェザー級を制した中村隆作(トラスト柔術アカデミー鹿児島)の二人になった。
中村は体格差がある相手に背負投を試みるなど果敢に責めるも、大柄でありながら側転パスなど軽快な動きをみせるヤマシタに一歩及ばず。
ヤマシタがアドバンス差で優勝を決めた。
アダルト白帯オープンクラス決勝戦
時任謙吾(右・パラエストラ熊本)vs 山下将毅(左・AREA長崎)
アダルト白帯オープンクラス表彰台
優勝 時任謙吾(パラエストラ熊本)
準優勝 山下将毅(AREA長崎)
3位 松田広大(トラスト柔術アカデミー鹿児島)
3位 スティーブン・フエソ(シスイ柔術)白帯の各カテゴリーで試合を行った選手9人中8人がエントリーし、軽量級から重量級までは揃ったアダルト白帯オープンクラス。
決勝はアダルト白帯ミディアムヘビー級の再戦となり、時任謙吾(パラエストラ熊本)が長い柔道歴を感じる豪快な体落しからマウントに移行し、最後はキムラロックで2階級制覇を果たした。
「第9回九州NO-GIオープントーナメント」 最後にお伝えするのは「第5回九州オープントーナメント」と同時開催された「第9回九州NO-GIオープントーナメント」だ。
まずはアダルトNO-GI青/紫帯ライト級はワンマッチ決勝で、柔術ではフェザー級・準優勝だった藤井康寛(J.J.J下関)が、階級を上げながらも接戦を制した。
そして、格カテゴリーの全選手がエントリーしたアダルトNO-GI青/紫帯オープンクラスでは、共にシスイ柔術所属のヤマシタ・バービー、 フィリップ・ヒギンスが勝ち上がり、ヤマシタが腕十字を決めて柔術部門に続き優勝を果たした。
アダルトNO-GI青/紫帯オープンクラス
アダルトNO-GI青/紫帯オープンクラス優勝・
ヤマシタ・バービー(右)、 準優勝・フィリップ・ヒギンス(左・共にシスイ柔術)
Posted by jbjjf at 13:35│
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大会レポート