September 24, 2012

第1回全日本NO-GI選手権大会/第1回東京オープントーナメント・大会レポート

2012年9月23日、東京台東区台東リバーサイドスポーツセンターにて「第1回全日本NO-GI選手権大会/第1回東京オープントーナメント」が開催された。
IBJJF(カーロス・グレイシーJr代表)主催で毎年ロサンゼルスで開催される「世界NO-GI」。数多のビッグネームが参加することから世界中で盛り上がりを見せている同部門を、JBJJFでも2012年度から公式戦として開催。トーナメント出場者はJBJJFJ会員登録が必要となり、帯別のカテゴリで試合を行なってきた。
これまでは道衣部門よりも人数が少なかったが、今回は“全日本”の称号を賭けた大会だ。しかもNO-GIでJBJJFランキング2012でアダルト男子茶/黒帯で1位に輝いた選手には、世界NO-GI2013への航空券を授与されるだけに、この日は全国から腕自慢の猛者が集結した。
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左はランキング1位の神田崇広(GRABAKA柔術クラブ)。優勝して独走に入りたいところ。
ここからは同時開催された柔術「第1回東京オープントーナメント」と共に注目の試合をピックアップしてお伝えする。

アダルトNO-GI茶/黒帯ライトフェザー級はストライプルオハナ代表・正田昭治が膝十字を決めて優勝!
ワンマッチ決勝となったライトフェザー級、対戦した正田昭治(ストライプルオハナ)、阿部ミケール(トライフォース柔術アカデミー)は共にマスター&シニアで抜群の実績を残している。体系的にもほぼ互角。序盤こそ阿部がポイントを先制するが、次第に自力の差が出始めて正田がパスを決めるなど試合を支配、阿部側の「足関が得意だから気をつけろ!」という声援が送られる中で、最後はキッチリと膝十字でタップを奪った正田は試合後「俺は全部得意だよ」と笑顔で語った。
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会場の“熱い激”でお馴染みの正田は、ジム生の前でしっかり実力の高さを証明した。


JBJJFランキング、NO-GI茶/黒帯部門で1位の神田崇広が実力通りにオープンクラスを2連続一本勝ちで優勝!

茶帯昇格後すぐに出場した第1回関東NO-GI選手権大会(今年4月21日)で早速一本勝ち優勝し、その実力の高さを証明した神田崇広(GRABAKA柔術クラブ)。この日も一回戦では“鳥人”の愛称を持ちアクロバティックな技を得意とする新明佑介(トライフォース柔術アカデミー)を、冷静に受け流し腕十字で一本、決勝も 西野大樹(パラエストラ東京)相手に変則的なアームロックを決めて、技の豊富さ、抜群の強さを見せて優勝を果たした。神田は試合後、「黒帯勢のエントリーがなかったから、運が良かった」と語った。
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ダブルアームロック。神田は「練習ではよく決める技」とのことだ。


NO-GI青/紫帯部門にはパンクラス、SWAT出場の総合格闘家も登場して実力発揮!
茶/黒帯部門に比べてエントリー者数の多かった青/紫で輝きを放ったのは、パンクラス出場の馬場勇気(RODEO STYLE)に、先日の圧倒的な決めの力でSWAT!フライ級トーナメント2012でも優勝を飾った八田亮(ストライプルオハナ)で間違いないだろう。特に八田はタックルで先制されるも、そのままフロントチョークで締め上げて秒殺一本勝ち。師匠のストライプルオハナ代表・正田昭治と共にW優勝を果たした。
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試合前のアップを二人で行うなど、絆はかなり深い師弟だ。


柔術部門・第1回東京オープントーナメントでは茶帯で物河祐亮が、紫帯で玉木強が2冠達成!
全日本NO-GI選手権と同時開催れた道衣部門『第1回東京オープントーナメント』。黒帯の試合は実現しなかったが、紫帯ではトライフォース青山でインストラクターを務める玉木強が、そして茶帯では先日の全日本選手権アダルト茶帯ライトフェザー級で優勝した物河祐亮(X-TREME柔術アカデミー)の二人が階級別、オープンクラスを制して二冠達成!  玉木は階級別の試合を全て一本勝ち、オープンクラス決勝もベリンボロを駆使し、相手の圧倒し続け大量ポイントを奪い優勝。一方の物河はオープンクラス決勝で体重差20キロ以上の相手を冷静にコントロールし、終盤にワンスイープをして二冠を決めた。
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物河は試合後に今後について「次にアジア、そして世界柔術」と目標は高い。


修斗のカリスマ・佐藤ルミナが柔術出場4大会目にしてオール一本勝ちで初優勝!
大物格闘家が続々参戦しているJBJJFの柔術大会。その筆頭選手と言えば、やはり修斗のカリスマ・佐藤ルミナに他ならない。これまで出場した大会では、柔術特有の動きに苦戦が続いたが、今大会でその鬱憤が大爆発! 試合後インタビューで語った「柔術の距離感が掴めてきた」の言葉通り、一回戦、二回戦を得意の横三角、そして決勝は開始30秒ほどで電光石火のアキレス腱固めで激勝! 完璧な試合ぶりに観客からも大歓声が沸き起こったほどだ。佐藤選手は今後もしばらくは「総合の試合の合間に柔術大会に出場したい」とのこと。青帯カテゴリー、今後も熱い戦いが続きそうだ。
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アキレスを決めた瞬間、ゴリ!という衝撃音が響いたほどだ。 

以上 

Posted by jbjjf at 12:00│ 大会レポート