第一試合から黒帯ルースター級で芝本幸司選手(トライフォース柔術アカデミー)が登場。
ヘンゾグレイシー・インターナショナル所属のガン・ナ選手を寄せ付けず、決勝は幾度となく対戦している澤田真琴選手(DRAGON'S DEN)に。
芝本選手は澤田選手の引き込んでからのガードワークを冷静に対処、サイド、バックとポイントを重ねて13ポイントを得る圧勝。
アジアオープン2連覇、国内に敵なしを印象づけた。
黒帯ライトフェザー級・加古拓渡が世界レベルの技術を魅せ初優勝!
日本で一番選手層が厚いライトフェザー級。優勝本命が見出しにくい中で、一歩先を行ったのは加古拓渡選手(GSB)。
一回戦を黒帯昇格間もない物河選手を盤石の試合巧者ぶりで凌ぎ、準決勝ではベテランで技巧派な山田悦弘選手(ポゴナ・クラブ)を相手に中盤までアドバンス一つリードされるもアンクルホールド一閃!
決勝はジョーディ・ジーン選手(グレイシーバッハ)に開始早々ベリンボロを決め先制し、一度スイープされるが、冷静にポイント重ね6-4で勝利。見事、アジア一に輝いた。
黒帯フェザー級は塚田市太郎が全日本に続きアジアも制す!!
フェザー級では今年の全日本ブラジリアン柔術選手権の王者・塚田市太郎選手(ダムファイトジャパン)が、その高い実力を魅せつけた。
まず初戦でジュリアン・ロビン選手(グレイシー・バルセロナ)を破り、決勝戦では香港柔術代表の大ベテラン荒牧誠選手に。
荒牧選手の独特のステップに序盤こそ戸惑いなかなか攻められないが、終盤に下からスイープして2ポイント先制。この虎の子のポイントを守りきり、全日本に続きアジアオープンも制した。
黒帯ライト級・アマゾンこと白木大輔が決勝も一本勝ちでアジア一に!
圧巻の優勝だった。“アマゾン”こと白木大輔選手(SAD)は一回戦で今年のヨーロピアンで3位入賞のマキシム・オリヴェイラ選手(チェックマット)にループチョークで一本!
準決勝こそ相手のスパイダーガードに苦戦しアドバンス3での辛勝だったが、その鬱憤は決勝で大爆発した。
ロドルフ・ロバート選手(チェックマット)を相手に序盤こそ接戦も徐々に試合を支配し、最後は腕十字!!
柔術復帰僅か1年で全日本に続きアジア一の栄冠も獲得。来年、世界の舞台で大暴れを期待したい。
黒帯ミドル級・小笠原誠選手は一歩及ばず。優勝はウィリアム・フェレイラ!
昨年のアジアオープンではマスター黒帯ミドル級を制した小笠原誠(ノヴァウニオンインターナショナル)。今年は“アダルト”として挑戦し、見事決勝に駒を進める。
相手は国際経験豊富なウィリアム・フェレイラ(ノヴァウニオン)。序盤こそ対等な試合を繰り広げるが、中盤に小笠原選手は古傷の左膝を再度痛めてしまい、そこにブラボーチョークでタップ。
優勝はウィリアム選手の手に渡った。
黒帯ミディアムヘビー級・中村勇太も世界の壁にあたり準優勝!
総合格闘家としても活躍する中村勇太選手(T-REX JIUJITSU ACADEMY)がミディアムヘビー級で出場。
一回戦の準決勝を腕十字を決めて勝ち上がり、決勝はビセンテ・ゴメス(Southside MMA Academy)。
中村選手は序盤にテイクダウンを許しポイントリードされるも、下からオールドスクールスイープを決めかける。
しかし中盤過ぎ、ビセンテ選手の怒涛のパス攻撃からバックを許し、そのまま絞めで一本。
ビセンテ選手はオープンクラスでも2位になるなど、世界基準の強さを見せた。
黒帯スーパーヘビー級・チャールズガスパーが逆転優勝!
ワンマッチ決勝として細川顯選手(ALIVE)とチャールズガスパー選手(Impacto BJJ)が対戦。共に普段はライト級等もっと軽い階級を主戦場とする両者が、減量なしでスーパーヘビー級で戦うことに。
先制したのは細川選手で、得意のタックルから見事にテイクダウン。中盤までは試合を支配するが、後半から一気に追い上げをみせたのはチャールズ選手。
下からスパイダー、スパイラル、デラヒーバと技の種類を頻繁に変え、結果アドバンテージを得てからスイープに成功!! これが2-2同点ながら、アドバンテージ一つ差でチャールズ選手が逆転勝利!
黒帯オープクラス・ミドル級を制したウィリアム・フェレイラが二冠達成!
各階級の入賞者のみ出場が許されるオープンクラス。黒帯の猛者が揃う中で、決勝に勝ち上がったのはミドル級を制したウィリアム・フェレイラ選手(ノヴァウニオン)、ミディアムヘビー級のビセンテ・ゴメス選手(Southside MMA Academy)になった。
ウィリアム選手がテイクダウンで先制するも、お返しにビセンテ選手がスイープを決め2-2の同点。一進一退の攻防が続く中で、5分過ぎに一気にパスガードを狙いハーフになるが、そのまま十字絞め!
これがガッチリ決まり6:00丁度、ウィリアム選手の勝利で二冠達成。体の強さは勿論、駆け引きの巧さで一歩抜きに出ていた。
アダルト紫帯では植松直哉の愛弟子・嶋田裕太が快進撃。しかし、オープンクラスは一歩及ばず。
植松直哉の愛弟子として紫帯とは思えぬ強さで話題の嶋田裕太選手(NEXUSENSE)。階級別のライトフェザー級では息一つ見出さぬほどの圧勝で優勝し、続いてオープンクラスへ。
自分よりも数十キロ思い重量級選手を軽やかなフットワーク&強烈なパス力で勝ちあがる。準決勝ではライト級を制したホブソン・タンノ選手(IMPACTO BJJ)ポイント6-2で勝利。
決勝ではスーパーヘビー級王者のダニー・フェリス(Icon BJJ)を相手に終盤まで互角の展開をみせポイントなしのまま。しかし、終盤に相手のパワーに負けてテイクダウンを許してしまい、これで2-0で敗退。
準優勝という結果ながら、重量級に負けぬ技術力の高さ、ハートの強さを見せてくれた。